北京は3000年余りの歴史を有し、首都として850年以上歴史を誇る有名都市です。かつて五代の皇朝が北京を首都に定め、世界歴史文化名城と中国四大古都の一つでもあります。北京について歴史上初めて記載された書物では、当時の名を“薊”と記されています。
北京のように長期間、国家政治と文化の中心としてあり続け都市は、地球上においても極わずかしか存在しません。ブリタニカ百科事典では、北京は世界を形容する最も偉大な都市の一つとされており、また、「この都市は中国の歴史上最も重要な構成部分である。中国で過ぎた8世紀間で、歴史の長短を問わず、北京ほぼ全ての主要な建築物が、消えることのない民族と歴史的意義を擁している」と断言しました。故宮、天壇、頤和園、北海公園など、数え切れないほどの古跡が、この都会をさらに絢爛に彩っています。
歴史情趣に富む都市の中にも、非常に大きくにぎやかな現代的市街地区が存在します。東南に向け広大な平原が広がっており、市街地を守るかのように西北側に長く連なる太行山脈と燕山山脈は、北京独特の魅力を醸し出しています。園林遺跡や古刹皇陵は、北京城に深い学識を注ぎ込み、峻崖曲壑、麗泉飛瀑な光景は郊外に神秘のベールをかけているようです。人が行き交う歩行者天国やたくさんの商業地区は、この古く歴史ある都市に時代の新たな生命力を加えています。
現代の北京は、すでに現代化の進んだ国際大都市へと発展しました。金融街は早くから名実ともに中国金融管理の中心として、北京商務中心区は北京が海外に向け開放されているという経済的力量の象徴であります。このほか、中国国家大劇院、北京首都国際空港第3ターミナル、中央テレビ本部ビル、鳥の巣、水立方などの建築物は、新たな北京のトレードマークとして広く知れ渡っています。北京の胡同や路地の間を歩けば、全世界のあらゆる人種の人々を見かけることができるでしょう。北京はまさに歴史と流行を兼ね備えた都市であり、毎年1億4700万人を超す観光客が訪れています。
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